西祖谷山村物産館「翠碧蘿月」

吉野川の峡壁は,木や水の翠に,さらに巌の翠を重ねています.
そこに架かるかずら橋の先に、月に見立てた架構を重ね,蔦鬘(つたかづら)越しにみる月「羅月」のイメージを得ています.
上弦の月のかたちに隠されたアーチ構造は,左右非対称の木造大架構としての安定性を与えながら,懸垂的な脊梁の印象を崩していません.
19mmの厚板ガラスを用いたガラスカーテンウォールも,たまゆらに空間を色づかせ,翠碧にさらなる入れ子のレイヤーを創り出し,巨大な駐車場の上に建つ物販施設を奥行きのある風景の重なりとしています.